top of page
アーティストステートメント
金閣寺から始まり、嵐山へと延びる「きぬかけの道」は通称観光道路と呼ばれています。西へ向かい、仁和寺を超えて御室川を渡ると宇多野の峠越えです。峠を下り、山越の交差点を過ぎると、いわゆる嵯峨野が広がっています。その東端にあるのが言わずと知れた広沢池です。奈良県の猿沢池、大分県の初沢池と並んで日本三沢池の一つです。
観月の名所として多くの貴族が訪れて多くの和歌を詠んでいますが、とくに有名なのが松尾芭蕉の「名月や池をめぐりて夜もすがら」でしょう。広沢池は昔からある自然の池と思われがちですが、平安中期に建てられた遍照寺の前池として作られたとも、秦氏が溜池として造ったともいわれています。どちらにせよ人造池です。周辺も含めて散策してみると、殺伐として侘しい中にも得も言われぬ風景との出会いがあります。このギャラリーでは片鱗しか紹介できませんが、ご自身が歩かれて味わうことをお勧めします。
アンカー 1
bottom of page